大船駅13:25~水神橋13:50~上郷六反町公園14:45/55~石原橋15:10~御嶽神社15:35~昇龍橋15:55~横浜自然観察の森長倉口16:05~いたち川源流(うぐいすの草地)16:15~自然観察センター16:20~上郷バス停16:40
都会を流れ下る川沿いには遊歩道などが整備され、河口から源流へと歩く人も多いようです。古くからの街道が交差することから川に沿って営まれる歴史の痕跡を訪ね歩くことができるところです。
最初に歩こうと思ったのは柏尾川の支流、いたち川です。鼬川と呼ばれているものの、名の由来は鎌倉街道の出立点としての「いでたち」が転じたものようです。
歩き始めはJR大船駅、柏尾川との合流地点は工場の敷地と言うことで笠間町の水神橋から歩き始めることにしました。
コンクリートの護岸に覆われたいたち川は典型的な都会の中を流れる川、川沿いに続く遊歩道には思い々に散策を楽しむ人が歩いています。
道端には「従是とつかへ」書かれた石柱、かつての鎌倉街道中道がいたち川と交差していたようです。傍にはかなり古い延命地蔵が祀られていました。
赤レンガの道標は新橋、この道標と橋に付けられた名前が目印になります。城山橋付近から左岸を歩いていくと栄区役所です。
近くにあった案内板はいたち川の由来を記した案内板があります。徒然草の作者、兼好法師がいたち川の宿駅から旅立つときに詠んだ句が由来とか、やがて動物のイタチが川の名になったと説明されていました。
小さな堰堤には親イタチと子イタチの石像を見付けることができます。
左手から流れは円海山近くの瀬上沢から流れてくるものと言います。天神橋、小谷橋を超えると川幅は幾分狭くなります。
遊歩道沿いはそろそろ紅葉も盛りを迎えるようで、真っ赤に色付いたドウタンツツジ、真っ赤な実を付けたクロガネモチの花が秋の深まりを物語っているようです。
真っ赤な扇橋を超えると上郷六反町公園です。ここは扇橋の水辺として整備されたところで子供たちが水遊びを楽しめる緑地が整備されていました。
辺渕橋の先、いたち川ぷろむなーどの案内板では林の中を歩くことができるようでしたが道は見つかりません。仕方なく辺渕橋を渡り右岸を歩くことにしました。
辺渕橋の側には辺渕橋の案内板の案内板があります。かつてこの地にあった鐙菩提寺は石橋山合戦で源頼朝の身代わりとなり戦死した三浦一族の佐奈田与一の菩提寺、その境内を記した文書に辺渕橋の名が出たいるようです。いたち川改修でできた新しい橋に辺渕橋の名が付けられたと書かれていました。
稲荷の森水辺を超えると赤い石原橋です。広いグランドのような砂地は遊水地なのでしょう。
川に沿った遊歩道をしばらく歩くといたち川は環状4号線の下をくぐるようになります。さらに川沿いに道が続いていたようですが神戸橋近くの高速道路工事で通行止めになっていました。
舗装道路をしばらく歩くと生垣の先に鳥居と大きな石碑が幾つか、木曽御嶽山の山岳信仰を石碑のようでした。
神戸橋の高速道路工事はまだしばらくかかるようで、トンネルには仮設の橋がつながっていましたが、圏央道と戸塚のインターが結ばれるのは少し先のようです。
神戸橋の先からはいたち川に沿った遊歩道が続いています。昇龍橋は横浜最古の石橋と言います。
たどり着いた長倉の先、いたち川は小川アメニティの細い流れとなって住宅地の中を流れています。
紅葉が進んだ流れの先は横浜自然観察の森の長倉口です。ハイキング帰りなのかなのかそろそろ夕闇が迫り始めた山道を数人のパーティが下ってきます。
いたち川の細い流れは観察の森の道に沿って流れています。落ち葉を踏みしめながら登って行くとゲンジボタルの池、さらに登った観察小屋の先がいたち川の源流のようです。
さらに登ったうぐいす広場からも源流の谷に下って行くことができるようですがすでにあたりは夕闇が近づいていました。
自然観察センターを回ったのち上郷の森のレストハウスへ、あまり人の気配はないものの灯りが灯っているのは営業中なのか、食事のほか宿泊もできるところのようです。
帰りは上郷のバス停に、金沢八景発という神奈中バスは渋滞のためかかなり遅れていました。
初めて歩いた源流をたどる川歩き、アックダウンは少ないもののやはり1度に歩ける距離は15kmくらいが限度なのでしょう。長いコースは何回かに分けて歩くことが必要になるでしょう。ネットなどの記事を見ると帷子川、大岡川、平戸永谷川、阿久和川、和泉川、鶴見川、柏尾川、中津川、境川、引地川などなど、玉川上水、野火止上水のほか横浜水道道も多くの人が歩いているようでした。