龍宮神社は小樽港を見下ろす坂の上に祀られた神社です。龍宮神社の境内はアイヌの重要な斎場でした。当時のアイヌは海や山での狩猟生活を営んでおり、この祭場に「イナホ」を立て祭事を行っていました。「イナホ」とは木片を削り祭具として用いたものでアイヌ語で神を意味し神社を指と言います。この周辺を稲穂町(いなほちょう)と呼ぶのはこれが語源と龍宮神社の歴史に紹介されていました。
境内には榎本武揚の銅像が立っていました。戊辰戦争の時、榎本武揚は函館戦争で敗れ薩長軍に囚われます。そのご明治政府へ登要され要職を歴任しました。明治9年国有地払い下げの折、榎本武揚が建立したのが龍宮神社の創建と言います。