鹽竈神社は陸奥国一宮として朝廷をはじめとして多くの崇拝を集めた神社です。祭神の武甕槌神(たけみかづちのかみ)、経津主神(ふつぬしのかみ)は東北を平定した神、別宮に祀られた鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)はその先導をしたと伝えられています。
表参道の急な石段にを登って行くと真っ赤な隋身門が建っています。唐門をくぐると境内の奥には極彩色の左右拝殿、右には別宮が祀られています。
境内には長明燈籠や文化灯篭、文治燈籠などの古い燈籠があります。文化灯篭は伊達周宗公が文化7年(1810年)に奉納した銅製の燈籠で精緻な彫刻が施されています。文治燈籠は文治3年(1187年)藤原忠衡奉納とされるもので案内板によると松尾芭蕉の奥の細道にも紹介されていると言います。
表参道前の県道には土産物屋などが建っています。大きな味噌樽が置かれた店先には東日本大震災津波到達の石柱が建っていました。
四方跡公園には古い石柱が建っています。近くの案内板によるとかつては入り江の最奥部をなしていたところで七曲がりから登る参道は鹽竈神社の最古の参道とされています。
日本神話に登場する神様、塩竈明神とも言います。古事記では塩椎神(しおつちのかみ)、日本書紀では塩土老翁・塩筒老翁と表記します。別名は事勝国勝長狭神(ことかつくにかつながさ)
神武東征の際には東方に良い国があることを天皇に教えたとされています。
海幸(うみさち)山幸神話では、海幸彦の釣り針をさがしあぐねている山幸彦(彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと))に海神(わたつみ)の宮への道筋を教えたとされています。
日本神話に登場する神様。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が火神を切り殺したとき、剣に付着した血から化生した神です。国譲りでは経津主神(ふつぬしのかみ)とともに、葦原の中つ国に派遣されます。また神武東征においても、天皇の危難を救ったとされる神です。島神宮祭神です。
日本神話の神。日本書紀のみに登場し古事記には登場しない。磐筒男神(いわつつのおのかみ)と磐筒女神の子。香取神宮の祭神です。天孫降臨に先立って出雲に行き大己貴命(おおなむちのみこと)を説いて国土を献上させた。
日本神話に登場する神様、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の子。母は木花開耶姫(このはなのさくやびめ)。海幸彦の名で知られる。隼人阿多君(はやとあたのきみ)の祖。
日本神話に登場する神様、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の子。母は木花開耶姫(このはなのさくやびめ)。山幸彦の名で知られ、海神の娘豊玉姫(とよたまひめ)と結婚して??草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)をもうけた。
古事記に登場する神、伊弉冉尊(いざなみのみこと)とともに天つ神の命でおのころ島をつくって天降り、国生みと神生みを行った男神です。
黄泉国(よもつくに)の汚穢(けがれ)を禊(みそぎ)した際に、天照大神(あまてらすおおみかみ)、月読尊(つきよみのみこと)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)などの神が生まれました。
日本神話の神。日本書紀のみに登場し古事記には登場しない。磐筒男神(いわつつのおのかみ)と磐筒女神の子。香取神宮の祭神です。天孫降臨に先立って出雲に行き大己貴命(おおなむちのみこと)を説いて国土を献上させた。
出雲神話の神。素戔嗚尊(すさのおのみこと)の子または孫です。少彦名神(すくなびこなのかみ)とともに、中つ国の経営を行っましたが、天照大神(あまてらすおおみかみ)の使者が来ると国土を献上してみずからは隠退しました。
大黒天と同一視されるようにもなりました。因幡(いなば)の白兎の神話は唱歌にも歌われています。