今も自衛隊やアメリカ海軍の艦艇が母港とする横須賀は海軍の町です。横須賀港の三笠公園にはロシアのバルチック艦隊との間で戦われた日本海海戦で活躍した戦艦三笠があります。
司馬遼太郎の長編歴史小説「坂の上の雲」の主人公の一人秋山真之の活躍もこの船の上で繰り広げられていたのでしょう。
当時、戦艦の主砲は30cm、日本海海戦では7000m程の距離から砲戦が繰り広げられたと言います。艦内には海戦の経緯を紹介する展示などもありました。有名なT字戦法はこの海戦の勝因の一つと言われていますが展示からはうかがい知ることは難しいようです。
むしろロシア艦隊が対馬海峡を通るか津軽海峡を通るかで秋山真之をはじめとする参謀は苦悩していたようです。その重圧は艦長室やそれに続く会議室に残っているようでした。
三笠を目の前にする広場には軍刀を腰にした東郷元帥の銅像が立っていました。
1847~1934年、幕末から明治時代の海軍軍人。大将・元帥。日露戦争では連合艦隊司令長官として日本海海戦を指揮しバルチック艦隊を破った。ロンドン軍縮条約では締結に強硬に反対。