国東半島は石仏の里とも呼ばれたくさんの石塔や石仏が立ち並ぶところです。国東塔と呼ばれる独自の形状をした石塔や磨崖仏など、それを取り巻くように国東の人々に根付いた信仰が息付いているところです。
天念寺は川中不動とも呼ばれ、大きな岩壁の下に茅葺造りの講堂と六所権現(身濯神社)の社が並んでいます。
天念寺は鬼会(おにえ)の寺として知られています。鬼会は旧正月七日の夜、六郷満山寺院から集まった役僧たちの読経に始まり、長さ4mあまりの大たいまつに点火され勇壮な鬼の法舞が行われる行事です。
講堂の中には大きな松明、軒に掲げられたビデオでは鬼会行事が紹介されていました。
長岩屋川の中には大きな岩に不動明王像が彫られています。制多迦童子と矜羯羅童子を従えた不動明王は水害から守る願いを込め祀られたものと言います。
天念寺の裏にそびえる天念寺耶馬と呼ばれる岩山は峰入が行われるところで、切り立った頂の先には無明橋と呼ばれる石橋がかかっていました。
法華経を根本経典とする大乗仏教の一派。575年隋の智顗(ちぎ)が天台山にこもって大成。日本へは奈良時代に唐僧鑑真(がんじん)が初めて伝え、平安初期に最澄が比叡山に延暦寺を建て開宗。のち山門派と寺門派、さらに真盛(しんぜい)派に分かれた。
仏教の開祖。世界4聖の一人。ネパール南部の釈迦族の王子として紀元前6から前5世紀に生まれる。苦行ののち悟りをひらきインド各地で布教して80歳で没したとされる。
はじめは実在の釈迦をさしたが入滅後、超人化・神格化されて信仰・崇拝の対象となる。日本には6世紀、百済からその教えがつたわった。
東方浄瑠璃世界の教主。人々の病患を救うとともに悟りに導くことを誓った仏で医薬の仏として信仰される。右手に施無畏印(せむいいん)を結び、左手に薬壺(やっこ)を持つ。脇侍に日光菩薩と月光菩薩、眷属として十二神将が配される。
大分県国東半島を中心に分布する宝塔の一種。一般の宝塔が台座を有さないのに対して、国東塔は基礎と塔身の間に反花または蓮華座、ものによっては双方からなる台座を有するのが外観上の特徴。納経、家門繁栄祈願、墓標、逆修(死後の冥福を祈って仏事を行うこと)など目的で建立された。
五大明王・八大明王の主尊。悪魔を下し仏道に導きがたいものを畏怖せしめ、煩悩を打ちくだくと言います。
忿怒の姿で火焔の中にあり、右手に剣、左手に索縄を持ち、心の内外の悪魔をはらうとされています。
中国、唐代の高僧。日本律宗の開祖。揚州大明(たいめい)寺で戒律を講じ名声があった。742年日本僧栄叡(ようえい)らの請に応じて来日を志したが海賊や風波の災で5度挫折の後、754年渡来した。
五大明王・八大明王の主尊。悪魔を下し仏道に導きがたいものを畏怖せしめ、煩悩を打ちくだくと言います。
忿怒の姿で火焔の中にあり、右手に剣、左手に索縄を持ち、心の内外の悪魔をはらうとされています。