足利の郊外に続く稜線の上に石尊山と深高山の小さな頂があります。石尊山には梵天祭りで知られる石尊宮が祀られています。
また石尊山はツツジの花が咲く山としても知られ、春には露岩に覆われた稜線にミツバツツジやアカヤシオの花が咲くところです。
石尊山の梵天祭りは8月14日に行われる神事で、神仏習合の色を濃く残す祀りと言います。石尊宮には梵天祭りと大書された幟が架かっていました。
日本古来の神と外来宗教である仏教とを結びつけた信仰のこと。すでに奈良時代から寺院に神が祀られたり、神社に神宮寺が建てられたりした。平安時代頃からは本格的な本地垂迹(ほんじすいじやく)説が流行し、中世になって両部神道などが成立した。
菩薩や仏陀がかりに神の姿をとって垂迹するという説、神は権現と呼ばれるようになった。神の正体とされる仏を本地仏と言う。神々に付会される仏は、宗派、信仰、寺院、神社によって異なる。