杓子山~富士山に対峙する展望の頂~ 


標高
杓子山1597.5m
山域
富士山周辺
登山日
2019年11月7日(木)、晴れ、11℃
歩程
行動時間 6:25、歩行時間 4:35
歩行距離
7.0km
標高差
630m
累積標高差
+800m、-800m
登山口
不動の湯駐車場mapon
交通機関
 中央道富士吉田西桂スマートICから6km
登山コース
不動の湯~大権首峠(おおざすとうげ)~杓子山~パノラマ台~不動の湯
コースmap
杓子山

 

 コースタイム


不動の湯8:45~大明見林道ゲート9:30~大権首峠10:20/30~杓子山11:10/12:40~パノラマ台13:05/10~1265m付近13:45/50~1180m付近14:15/20~不動の湯分岐14:25~不動霊水分岐14:45~不動の湯15:10

 

 不動の湯~大権首峠~杓子山


山の会の山行は富士山の展望で知られる杓子山です。山梨百名山にも選ばれる頂で、国交省が選んだ関東富士見百景のひとつにも選ばれているところです。

たどり着いた不動の湯は古くから地元の人に親しまれた湯治宿で、源頼朝公が富士の巻き狩のとき不動尊の境内より湧き出る岩清水に矢立の筆をひたして妻の政子の方に便りを書いた伝えられています。特に皮膚病に効くとされこの水を汲みに来る人もいると言います。

不動の湯の第4駐車場車を停め大明見林道を歩き始まます。多少荒れているものの林道のゲートまで車で行けると山行記などに書かれていましたが車高の低い車では少し厳しいようです。

不動の湯から林道を歩き
落ち葉を踏みしめながら
途中には富士山のビューポイント
大明見林道のゲート

林道ゲートには数台の車を停めることができる駐車スペースもあります。ここからも落ち葉を踏みしめながらの林道歩きです。途中、林道をショートカットするところもありますが倒木で道は荒れていました。

ゲート脇に杓子山登山案内図
林道をショートカットする
堰堤脇から坂道を登り
倒木が倒れた荒れた道

たどり着いた大権首峠で小休止です。右に分かれる道は高座山へと続く道です。

大権首峠からは高座山に分かれる道
林道を進むと杓子山への山道

大権首峠の先からはカラマツ林の中を登って行く急坂が始まります。思いのほかきつい登りで気温はあまり高くないにも関わらず大粒の汗が流れてきます。

途中、視界が開けた斜面からは青空の下にそびえる大きな富士山を眺めることができます。8合目から上は真っ白な雪化粧をしていました。

唐松の雑木林を登って行きます
紅葉に包まれた急な登り
視界が開けると大きな富士山
紅葉に包まれた明るい稜線

やがて木の階段や固定ロープが現れると山頂直下の登りです。大権首峠からは40分ほど、思いのほか疲れる登りでした。

天空の鐘が置かれた山頂は遮るもののない明るく開けたところです。目の前には忍野の集落を挟んで大きな富士山、その右手には雪を被った南アルプスの稜線、振り返ると金峰山から北奥千丈岳、大菩薩峠などまさに360度の展望が開けるところです。

杓子山からは大きな富士山
山頂に三角点

山名表示 ※クリックすると山名を表示・非表示します。
杓子山から眺める富士山(PhotShopElementで作成)

山名表示 ※クリックすると山名を表示・非表示します。
杓子山から振り返る金峰山から奥多摩の稜線 (PhotoShopElementsで作成)
山頂ベンチの先に鹿留山
青空に現れた彩雲

山頂のベンチで担いできた芋煮です。芋煮は東北の郷土料理で秋には河原で芋煮会いが行われるとか、山形の芋煮会は日本一と言う大鍋で知られたくさんの人が訪れるようです。

てんきとくらすではこの日の天気はランクC、1500m付近では10m以上の風が吹くとの予報でした。芋煮の途中から時々強い風が山頂を吹き抜けるようになってきました。

薄い雲がかかり始めた空を見上げると彩雲が、古くから吉兆の印と言われています。飛鳥時代の慶雲や奈良時代の神護景雲は彩雲が年号の由来と言います。実際に見るのは初めてでしたが何か良いことがあるのでしょうか。

 杓子山~パノラマ台~不動の湯


山頂の芋煮は1時間半、鍋山行は時間がかかるもので歩程が短い山でなければできないものです。

山頂からは尾根コースを下ることにします。11月には富士吉田杓子山パノラマトレイルランが開かれたようで尾根道を下る登山道には道標、急坂には固定ロープが張られていました。

尾根コースを下ることに
雑木林の尾根道を下り
パノラマ台からは笠雲がかかる富士山
展望が開けるパノラマ台

今が紅葉の真っ最中のようですが、今年は暖かい日が続いていたこともあり色付きは今一つのようです。

落ち葉を踏みしめながら下る稜線の道は思いのほか急な下りです。荒れたところはあまりないものの急な下りは気が抜けないものです。左手が開けた広場はパノラマ台とか、午前中は快晴であった空には薄い雲が広がり富士山の山頂には長く尾を引いた笠雲がたなびいていました。

紅葉に包まれた尾根道
固定ロープも張られた急坂
ビューポイントからは大きな富士山
根こそぎ倒れた倒木

お昼頃から吹き始めた風は音を立てながら稜線を吹き抜けています。下りと言うこともあるのかウィンドブレーカーを着込んでもあまり温かくありません。もうしばらくするとこの稜線にも冬の気配が近付いてくるようです。

不動の湯分岐からは樹林帯の中をジグザグに下って行くようになります。しばらく下ると大明見林道にたどり着きました。

不動の湯分岐
紅葉の斜面をジグザグに下り
大明見林道に下ってきます
不動霊水に道を下り不動の湯へ

ここからは不動霊水への道を下ってみましたがあまり歩く人もないようで踏み跡も薄いようです。最後は再び大明見林道を下り不動の湯の駐車場にたどり着きました。

杓子山も色々なコースが開かれているようです。以前歩いたときは杓子山から高座山に下り夕映えに輝くカヤとの原に感動を覚えた記憶が残っています。今回のパノラマコースはトレランコース、杓子山山頂からは倉見山へと下るコースもあるようです。

 

 芋煮のレシピ


山頂のベンチで担いできた芋煮です。気温は低くなってきているようで寒冷地用のガスボンベでもなかなか煮立ってくれません。

牛肉は和牛の切り落としです。やはり和牛、煮ても灰汁はあまり出ません。サトイモは下茹でをしてきましたが寒い山の上では少し時間がかかったようです。〆はカレールーとうどんを入れカレーうどんでした。

>芋煮

山頂で芋煮
芋煮が出来上がりました
カップを並べて
出来上がった芋煮

里芋、ニンジン、笹がきごぼう、牛肉500g、しいたけ、しめじ、マイタケ、長ネギ

和風だし、めんつゆ、醤油、酒、砂糖、七味唐辛子

里芋は下茹でをしてめんつゆを絡ませて持っていく。

里芋、ニンジン、笹がきごぼう、しいたけ、しめじ、マイタケ、酒、和風だし、砂糖を鍋に入れひと煮立ちさせる。牛肉の1/3ほどは出汁をとるため最初に入れ里芋が柔らかくなるまで20分ほど煮込みます。めんつゆと醤油で味を調えます。長ネギを加えひと煮立ちすれば出来上がり。

>カレーうどん

〆はカレーうどん
こちらもカップを並べ

玉うどん3玉、市販のカレー中辛、長ネギ、和風だし、めんつゆ

余った汁に和風だしを加えうどんを煮込みます。火を止めカレールーを入れめんつゆで味を調えます。長ネギを加えひと煮立ちすれば出来上がり

 

 コース GPSmap


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TAG:石割山・杓子山
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