前田橋バス停11:00~大楠山12:30/13:15~大楠山登山口バス停14:10
神奈川や千葉を直撃した台風15号と19号は、今もその爪痕を彼方此方の山に残しています。大楠山もまたその爪痕が今も残るところの一つです。一時は芦名口コース以外通行できないとされていましたが、ヤマレコなど最新の山行報告では倒木が多いものの復旧が進んでいると言います。
今日は前田橋コースから塚山・阿部倉コースを歩いてみることにします。京急バスの前田橋バス停から僅かに下ると前田川遊歩道です。
台風21号崩れの雨のためか水量が増した前田川は踏み石が隠れるほどです。足を踏み外すと膝くらいまで濡れてしまいそうです。
前田川を離れた登山道は雑木林の中を登って行きます。木の階段が続く単調な登りに額からは汗も噴き出してきました。やがて稜線が近付いてくると登山道には倒木が目立ち始めます。
この周辺はアオキやシイなど照葉樹が多い雑木林で、比較的背丈が高いオオシマザクラなどの倒木が目立ちます。台風15号の北からの強い風が吹き抜けたようで、太い幹や枝が途中から折れ登山道に倒れ込んでいました。
キケンと書かれた黄色いテープが巻きつけられた倒木はボランティアの人が枝を切ってくれたようです。落ちた小枝も道端に片付けられでいました。
やがて大楠山のレーダードームが見え隠れすると山頂直下の菜の花畑です。今は来年に向かって畑が耕されていました。
ここにそびえるレーダー塔は国土交通省のCバンドレーダー雨量計です。関東周辺では大楠山のほか日立の高鈴山や赤城山、三ツ峠にも設置され半径120kmの空域の雨量を観測することができると言います。
このほか気象庁にも全国に20基の気象レーダーが配備され関東では柏市に設置されていると言います。温暖化の影響と言われる想定外の豪雨が頻発するこの頃、降雨量の観測や予測のますます重要性になるのでしょう。
山頂直下の階段を登って行くと広く開けた大楠山の山頂です。目の前には三浦富士や武山、東京湾を挟んで富山の双耳峰を見付けることができます。天気は快晴ですが平日とあって山頂は閑散としていました。