浄因寺駐車場9:45~(0h30m)~寝釈迦10:15/35~(0h25m)~行道山山頂11:00/55~(0h30m)~浄因寺駐車場12:25
たどり着いた淨因寺の駐車場は暗い杉林の中にあります。ここからは急な石段の参道が始まります。苔むした石段を見下ろすようにたくさんの石仏が祀られていました。
やがて行道山に扁額を掲げる山門をくぐると左手の岩の上に清心亭と呼ばれる茶室が建っています。ここは葛飾北斎が「行道山 雲のかけ橋」として描いたものとか。切り立った岩の上にせり出すように建てられた茶室は水墨画のような雰囲気が漂うところです。
本堂の脇からは再び階段の道が始まります。しばらく登った林の中の広場はたくさんの石仏が祀られるところです。ここから木の階段をひと登りすると小さな鞍部、左手の岩の上にはたくさんの石仏に囲まれるように小さな寝釈迦像があります。
ガイドブックなどに紹介される写真ではかなり大きな印象ですが思いのほか小さな寝釈迦です。
この岩場の先は展望が開けるところです。目の前には佐野周辺の街並みが見えているようですが霞んだ春の空の下では展望もいま一つ、白い霞の中に筑波山の山かげが見え隠れしていました。
鞍部から登り返すと行道山の山頂です。目の前の石尊山を見渡すことから石尊山見晴台とも呼ばれているようです。広く開けた山頂には三角点と足利百名山第7座と書かれた標柱が建っていました。栃木百名山以外にも足利百名山というのが選定されているようですが、足利という狭い山域ではなかなかその選定も難しいのかもしれません。
山頂からは低く連なる根本山の稜線の上に男体山、それから続く白い頂は日光白根山や皇海山などの頂です。振り返ると白く濁った霞みの中に都心のビル群が見え隠れしています。目を凝らすとスカイツリーの尖塔も見え隠れしていました。
ここからは大岩山を経て両崖山、おり姫神社へと続くハイキングコースが続いています。関東ふれあいに道としても整備されているため週末などにはたくさんのハイカーで賑わうところです。我々は山頂のベンチで昼食ののち、往路をたどり駐車場に戻りました。