浅間山~今も煙を吐く中央火口丘を望む頂へ~ 


標高
浅間山(前掛山) 2524m(日本百名山・花の百名山・信州百名山)
山域
北関東・上州
登山日
2011年6月19日(日)
歩程
登り3:50、下り2:45、合計6:35
歩行距離
12.3km
標高差
1,104m
累積標高差
+1,111m、-1,111m
登山口
浅間山荘mapon
交通機関
 上信越道小諸ICから14km
登山コース
浅間山荘~火山館~前掛山(往路を戻る)
コースmap
浅間山(前掛山)

 

山行の記録

 コースタイム詳細

浅間山荘~(1h05m)~二ノ鳥居~(1h05m)~火山館~(0h55m)~2250m付近~(0h45m)~前掛山~(0h15m)~シェルター~(1h05m)~火山館~(0h40m)~二ノ鳥居~(0h45m)~浅間山荘

 

 浅間山荘登山口~火山館~賽ノ河原~前掛山

浅間山は今も煙を吐く火の山です。天明3年(1783年)の大噴火では溶岩流や火砕流が発生し近隣の村に多大の被害が発生しました。鬼押し出しはその時流出した溶岩流です。

最近では2009年2月にも小噴火が発生し僅かながら火山灰が降ったと報道されていました。昨年の4月には噴火警戒レベルも1に引き下げられ、火口から500mの前掛山まで登ることができるようになっていました。

登山口の浅間山荘は天狗ノ湯と呼ばれる赤い温泉が人気の山荘で、キャンプや乗馬などができるところです。

駐車場わきには火山活動を監視するGPS
登山道には大きな鳥居

山荘前の駐車場はすでに満車、一段下がった牧場の駐車場もたくさんの車で一杯です。かなりたくさんの人が山頂を目指しているようです。駐車場の脇には火山観測のためのGPS観測装置があります。まだこの山の地下には火山の息吹が息づいているのでしょうか。

登山道は浅間神社の信仰の匂いが残っているところで、登山口には木の鳥居が建っています。その脇には火山活動の状態を示す案内板もあります。

火山活動の状況を示す案内板
若葉色の登山道を登って行きます
登山道にカモシカが
登山道には古い石柱があります
一ノ鳥居
小さな川を渡ります

登山道は緩やかに若葉に包まれた雑木林の中を登って行きます。しばらくすると目の前にカモシカが姿を見せてくれます。人を警戒していないのかなかなか逃げようとしません。丹沢や奥多摩でシカを見かけるのは珍しくありませんが、カモシカも時々見かけるようになってきたようです。

柔らかい若葉のシャワーを浴びながら沢沿いの道を登ると一ノ鳥居です。右手は不動滝をたどるコース、我々は小さな橋を渡り左手のコースを登ることにしました。

二ノ鳥居
登山道には薪が置かれています
レンゲツツジの先に牙山
巻き上がるガスの中から牙山の岩峰
信仰の歴史を伝える石碑
赤茶けた沢からは火山ガスが

やがて登山道は不動滝からの道を右から合わせ二ノ鳥居にたどり着きました。この登山コースの歩程は約6時間、すでに山頂から下ってくる人も何人か。この時間にここまで下ってくるにはかなり早くに出発したのでしょう。

沢沿いに続く登山道はガスに見え隠れする牙山(きっぱやま)の岩峰を眺めながら登って行きます。道端にはたくさんの薪が積まれていました。「火山館のストーブ用の薪です。一本でも持ち上げていただければ感謝です・・」数本ずつリックに積みましたがあまり持ち上げられないものです。

ログハウス造りの火山館
浅間神社の社

ガスの中に牙山の頂が見え隠れするようになると、登山道は斜面を巻きながら沢に向かって小さく下って行くようになります。

赤茶けた沢は火山ガスが噴出しているところがあるようで、硫黄の匂いが鼻を突きます。やがて浅くなった沢を回り込みように登って行くとログハウス造りの火山館にたどり着きました。広場にはベンチやテーブルも置かれたくさんのハイカーが休憩や食事を楽しんでいました。

火高原にはカラマツ林
Jバンドへの分岐は1.5km地点
外輪山の稜線は蛇骨岳の岩峰
前掛山の山頂はガスの中
火山礫の登山道
火山礫の登山道
その他のコース・山行記録
TAG:浅間
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