大野山~山頂に牧場が広がるハイキングの山~ 


標高
大野山 723.1m(関東百名山)
山域
丹沢
登山日
2011年2月16日(水)
歩程
登り2:30、下り2:15 合計 4:45
歩行距離
12.2km
標高差
600m
累積標高差
+746m、-746m
登山口
樋口橋駐車スペースmapon
交通機関
 東名道大井松田ICから10km
登山コース
樋口橋-犬クビレ-大野山-大杉-樋口橋
コースmap
大野山 登山コース

 

山行の記録

 コースタイム詳細

樋口橋駐車スペース-(0h30m)-鍛冶屋敷分岐-(0h40m)-地蔵岩 -(1h20m)-大野山-(1h15m)-古宿分岐分岐-(1h00m)-樋口橋駐車スペース

 

 樋口橋~共和小学校~地蔵岩~大野山

大野山は丹沢の西の外れに位置する小さな頂です。山頂は牧草地となっていて山頂直下まで車でも登ることができることから気軽なハイキングの山としてガイドブックにも紹介されています。

樋口橋からは国道256号線を左に、トンネルを越えたところが登山口です。ここからは舗装道路を緩やかに登って行きます。東名自動車道の高架橋に下をくぐりしばらく登ると鍛冶屋敷の集落です。左手の道は山頂の牧場へと登って行く舗装道路です。登山道はここから右に、暗いスギ林の急坂を登って行くと共和小学校の建つ明るい集落にたどり着きました。

国道246号線の樋口橋
大野山の登山口
鍛冶屋敷の集落
登山道沿いに古びた神社

青空の下にはなだらかな大野山の山頂。左手には富士山が白い雪を被ってそびえ立っていました。

この集落には山北のお峰入りと呼ばれる神事があります。ほぼ10年ごとに行われる大杉大神宮の例大祭で、お峰入りの踊りをしながら山頂まで行列をするものとか。近くには装束などを収める大きな倉庫も建っていました。

舗装道路の先には市間に向かう分岐点、さらにその先には地蔵岩と呼ばれる小さな露岩の道が分かれています。道標に従い石段を登る朽ちかけた地蔵岩観音のお堂が建っていました。木立に覆われた登山道は数日前に降った雪が降り積もっています。雪は腐っていましたが山頂近くではひざ下近くまで積もっているところもあります。

共和小学校
お峰入りの装束などを収める倉庫
市間に向かう道を分け
地蔵岩観音のお堂

山頂直下には乳牛の育成牧場が広がっています。急な階段をたどり稜線にたどり着くと目の前には雪化粧をした丹沢の山並みが広がっています。振り返ると山北の町の先に箱根の山々も霞んでいました。

牛舎となっている小屋の中を覗くとタヌキが一匹、真冬の雪の中でも餌を求めて動き回っているようです。カメラを向けるとそそくさと茂みの中に逃げ去ってしまいました。

舗装道路を緩やかに登って行くと大野山の山頂です。山頂直下までは車で登ってくることができるようで、山頂直下の駐車場には車も停まっていました。

たどり着いた山頂は園地として整備されている所で、ベンチやトイレもあります。地元の歩こう会の一団が山頂で休憩していました。目の前には少しかすんでいるものの富士山が大きなすそ野を広げています。真っ青な空の下にそびえるその姿は関東の富士見100景にも選ばれたところです。

山頂直下は雪の道
急な階段を登ると稜線
大野山の山頂から富士山
雪化粧をした丹沢の山々

山名表示 ※クリックすると山名を表示・非表示します。
大野山から眺める富士山と丹沢の山々 (PanoramaMakerで作成)

山名表示 ※クリックすると山名を表示・非表示します。
大野山から眺める雪を被った丹沢の山々 (PanoramaMakerで作成)

目を右に向けると丹沢の稜線を一望することができます。眼下に広がる丹沢湖の上には権現山、その上には畦ヶ丸から大室山、檜洞丸の頂を見付けることができます。檜洞丸の目の前には洞角ノ頭、その奥には丹沢の最高峰である蛭ヶ岳が小さく頭を持ち上げていました。

 大野山~高杉~樋口橋

山頂で富士山と丹沢の山並みを眺めながら昼食を楽しみました。帰路は大杉から車を停めた樋口橋に戻ることにします。

牧場の人でしょうか、山頂周辺では重機が唸りを上げ除雪していました。作業をしていた人に聞くと大野山の山頂では久しぶりの雪とか、6年ほど前にも降ったことがあったようですが最近では積もることもなかったようです。

山頂から少し下った牧場の外れに展望台があります。目の前には霞んだ箱根の山々。霞んだ空の中に溶け込むように富士山がそびえていました。

重機で除雪をしていました
展望台から眺める箱根の山々
雪の階段を下って行きます
古い大明神神社の社
大杉の集落
白梅の先に丹沢の山々

ここからも雪の積もった階段を下る急坂を下って行きます。しばらく下った所に神明社の額を掲げた古い神社が祀られていました。杉林の中を下って行く道は積もった雪で滑りそうです。

しばらく下った所が高杉の集落です。標高が下がったためか舗装道路の雪はほとんど消え、畑には白梅の花がかすかに覆いを漂わせています。明るい日を浴びた茅葺屋根の先に冬枯れの丹沢の山がそびえていました。

途中、鍛冶屋敷へと向かう道を右に分け舗装道路を下って行きます。やがて皆瀬川の河原に沿った舗装道路を下って行くようになると左手には環境センターの大きな建物がそびえています。行き交う車も多くなり始めた舗装道路をなおも下って行くと、車を停めた樋口橋にたどり着きました。

 

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