上ホロカメットク山~大きな火口壁の上にそびえる展望の山~ 


標高
上富良野岳 1,893m、 上ホロカメットク 1,920m
山域
北海道
登山日
1999年8月16日(月)
歩程
登り2:20、下り2:00、合計4:20
歩行距離
7.9km
標高差
653m
累積標高差
695m、-695m
登山口
十勝岳温泉mapon
登山コース
十勝岳温泉 -0:55→ 上ホロ分岐 -1:15→ 上富良野岳 -1:40→ 上ホロカメットク -0:15→ 上富良野岳 -1:45→ 十勝岳温泉
コースmap
上ホロカメットク山 登山コース

 

今年の夏休みは東京の山に登ろうと思っていましたが、雨にたたられ何処の山にも登れませんでした。東京からの帰り道、何処かの山に登ろうかと迷いながらたどり着いたのは上ホロカメットク山。十勝岳連峰の南端に位置するこの山は、安政火口の大きな火口壁の上にそびえ立ち、迫力のある景色を作り出している山です。

山行の記録

 十勝岳温泉~上富良野岳

十勝岳温泉の駐車場からは遊歩道をたどり安政火口の分岐点へ。ここからD尾根といわれる明るい尾根道を上ホロ分岐点に向かって登って行きます。露岩が混じる登山道にはイソツツジの花が咲いています。小さな沢を越えると上ホロ分岐点。道端の岩に腰をおろし小休止です。

熔岩隗の岩壁をめぐらせた稜線の先に上富良野岳
三段山の山肌は幾何学的な模様です

上ホロ分岐点からはD尾根の頂に向かい、急な坂道に汗を流すことになります。ハイマツの中にジグザグに階段が続くなかなか疲れる登りです。一歩ごとに高度を上げてゆくと明るく開けたD尾根の上にたどり着きました。振り返ると広々とした富良野田園地帯。目の前には火山灰の層が面白い模様になった三段山。赤茶けた火口壁は安政火口に向かい垂直に切れ落ちています。稜線の岩陰に腰を下ろし昼食としました。

昼食の後、稜線上の道を上富良野岳を目指して登って行きます。この付近は高山植物に覆われた心地の良い稜線で、すんだ紫色のイワギキョウやイワブクロ。チングルマの白い穂綿が風にゆれています。ゴツゴツとした八ツ手岩の稜線から露岩帯のひと登りすると、上富良野岳の山頂にたどり着きました。右手は三峰山を超えて富良野岳へと続く道、左手は上ホロカメットク山を経て十勝岳へと続く道です。目の前には赤茶けた安政火口の火口壁。今登ってきた尾根道が、緑色のハイマツの中に続いています。

 上富良野岳~上ホロカメットク山

上富良野岳で小休止の後、目の前にそびえる上ホロカメットク山の山頂へ向かうこととします。上富良野岳から一度鞍部に下り小さく登り返すと目指す上ホロカメットク山の山頂です。下から眺めると急な岩峰上の頂のように見える山頂も、十勝方面はなだらかな斜面が広がっているだけです。眼下には大きく口を開ける安政火口。右手には雲に隠れながら噴煙を上げる十勝岳。なかなかすばらしい眺めです。

上富良野岳から見下ろす三段山と安政火口
雲間より噴煙を上げる十勝岳

 上ホロカメットク山~十勝岳温泉

山頂で小休止した後、駐車場を目指して往路を下って行きます。息を切らせながら登った急坂も下りになれば足も軽いもの、ほどなく車を停めた駐車場にたどり着きました。

帰りには駐車場脇の十勝岳温泉で汗を流すことにします。赤褐色の温泉は鉄分を多く含んでいるのでしょうか。この湯船の中にある大きな岩は、この温泉ができる前からあった岩とか。少し温めの露天風呂から眺める十勝の山々の眺めもまた格別です。

Panorama
登山道から眺める頭を雲に隠した富良野岳
上ホロカメットク山の山頂と恐竜の背のような八ツ手岩
熔岩隗の岩壁の先には上富良野岳の山頂がそびえています
安政火口に向かって切れ落ちる三段山の岩肌

 

その他のコース・山行記録
TAG:十勝
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