秩父観音霊場15番 母巣山少林寺 


 寺社の種類:臨済宗建長寺派の寺
 創建の時期:-
 所在地:埼玉県秩父市番場町7-9
 訪問日:2023年4月18日

 

秩父観音霊場15番の寺は少林寺です。秩父鉄道の踏切の近くで狭い道は入りにくいところです。石段を登ると白い本堂があります。扁額は五葉聖堂、天井にはたくさんの奉納札が貼っていました。明治時代、神仏分離令で廃寺となった母巣山蔵福寺、東町柳島にあった五葉山少林禅寺が合わせ札所を継承しました。その歴史が扁額の五葉の文字にも残っているようです。

少林寺の案内板
石段の上に山門
本殿は五葉聖堂
五葉聖堂の扁額
半僧坊堂
半僧坊大権現の案内板
地蔵堂
秩父事件の案内板

境内には秩父事件の歴史が紹介されています。明治17年、吉田町の椋神社で農民3000人が蜂起、生糸市場の暴落による生活困窮と当時の自由民権運動の影響で大きな暴動になったと言います。ここ少林寺にはこの戦闘で殉職した警官が祀られていると言います。

 

 少林寺のボタン

少林寺の庭園には白やピンク、黄色いボタンが咲いていました。

 少林寺のボタン
 少林寺のボタン
 少林寺のボタン
 珍しい黄色いボタン
 珍しい黄色いボタン
 少林寺のボタン

立てば芍薬、座れば牡丹は美しい女性を形容する言葉です。境内は牡丹の匂いが漂っていました。

 

関連記録・コース

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