秩父観音霊場14番 長岳山今宮坊 


 寺社の種類:臨済宗南禅寺派の寺
 創建の時期:文明18年(1486年)、開基:見寺2世・東雄朔法
 所在地:埼玉県秩父市中町25-12
 訪問日:2023年4月18日

 

秩父観音霊場14番の寺は今宮坊です。長岳(永観2年984年寂)が大宮山満光寺として創建、その後長岳山正覚院金剛寺と改めた修験寺院だったと言います。江戸時代には今宮神社とともに今宮坊と称し神仏習合の一大霊場となりました。

今宮坊の境内
今宮坊の観音堂
観音堂
観音堂
納経所
御手水場
境内にお地蔵さん
勢至菩薩堂
白檀の木

明治の神仏分離令で、秩父三十四ヶ所札所の第14番観音だった観音堂が、今宮坊として別れたと言います。

境内の正面に観音堂があります。掲げられる扁額には正圓通閣、正圓は正観音の別名と言います。また境内には勢至菩薩堂があります。観無量寿経では「知恵を持って遍く一切を照らし、三途を離れしめて、無上の力を得せしむ故、大勢至と名づく」と言われているようです。

 

関連記録・コース

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