曲岳・黒富士〜八ヶ岳と富士山の展望が広がる変化に富んだ頂き〜 
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曲岳から黒富士へと向かう稜線から小さく登った頂は升形山です。数人も立てば一杯になりそうな狭い岩の頂からは正面に富士山、南アルプスや八ヶ岳、金峰山などまだに360度の展望を楽しむことのできるところです。
黒富士の山頂の先には富士山を目の前にする展望台があります。ここからは大きな富士山、甲府の街並みを挟んで甲斐駒や鳳凰山など南アルプスの山々、その前には茅ヶ岳の頂も一望できます。
コースタイム詳細
観音峠登山口(11:00)−(0h20m)−めまい岩(11:20)−(0h45m)−曲岳(12:05/30)−(0h50m)−升形山分岐(13:20)−(0h15m)−升形山(13:35/14:05)−(0h30m)−黒富士(14:35/45)−(0h20m)−升形山分岐(15:05)−(0h20m)−黒富士登山口(15:25)−(0h35m)−観音峠登山口(16:00)
観音峠〜曲岳
茅ヶ岳の近くに頭を持ち上げる古い火山群の山々の中でひと際目立つ鳥のくちばしのような形の山が曲岳です。さらにこれから続く稜線の先の黒富士と升形山は大きな富士山の姿を眺めることが出来る山として知られているところです。
たどり着いた観音峠は紅葉の真っ盛りを迎えた平見城の集落を登って行ったところにあります。平日にもかかわらず2台の車が停まっていました。路肩の駐車スペースに車を停め山頂を目指すことにします。
すでに葉を落とした急な登りに息を切らせると固定ロープが張られた小さな岩場。岩尾根の基部を回り込むように登って行くとめまい岩と呼ばれる岩尾根にたどり着きます。狭い岩尾根の先からは展望が広がるようですが切り立ったその先には立てそうにありません。
木の根を頼りに急な稜線を登って行きます。狭い岩の裂け目を乗り越える岩場もあります。これを越えると固定ロープが張られた下りの岩場、なかなか変化に富んだ登りです。
たどり着いた山頂は木立に覆われた広場と言ったところで、お馴染みの山梨百名山の道標と三角点がありました。今日は渋滞で登山口を出たのが11時、すでに時計は12時を過ぎています。
誰もいない山頂に腰を下ろしザック積んできたチーズケーキと紅茶でお茶にしました。
曲岳〜八丁峠〜升形山
曲岳の先には展望の広がる展望舞台と言うテラス状の岩場があります。目の前には大きな御坂山塊の上にそびえる富士山、右手には白く雪を被った甲斐駒ヶ岳から北岳、農鳥岳と荒川岳など南アルプスの稜線が続いています。
曲岳からは急な下りが始まります。木の根に捕まりながら急坂を下って行くと明るい雑木林の稜線をたどるなだらかな尾根道になりました。初夏にはアヤメが咲くところと言いますが今はすっかり葉を落とした梢の先から金峰山や瑞牆山が見え隠れしているだけです。
八丁峠を越え小さく登ると升形山への分岐です。ここから道を左に、明るい雑木林の急坂を登って行くと升形山の山頂です。
狭い岩の山頂は360度の展望が広がるところ。正面には黒富士の頂とその上に富士山、左に目を映すと大菩薩嶺の稜線から北奥千丈岳、金峰山、さらには雪を被った八ヶ岳の頂きなどまさに360度の展望が広がる頂です。
升形山〜黒富士〜八丁峠〜観音峠
升形山からは黒富士へ向かうことにします。升形山の分岐にザックデポし明るい雑木林の尾根道を登り返します。
山頂直下の急坂をひと登りすると、山梨百名山の標柱が立つ黒富士の山頂にたどり着きました。木立の煩い山頂の先にはテラス状の岩場の展望台があり、ここからも大きな富士山を眺めることができます。すでに2時を過ぎた空は幾分白く濁っているようですが、今日は一日中大きな富士山を眺めることができました。
帰りは八丁峠から落ち葉の降り積もる小さな沢を下り林道に出ました。ここからは低くなった秋の日を浴びる山肌を眺めながら45分ほどの林道歩きで車を停めた観音峠の登山口にたどり着きました。

