topimg

あの頂を越えて

山行記録

~山頂からの展望、出会った花などの記録~

あの頂を越えて

homeBtn backBtn

~山行記録:山頂の展望、出会った花~

 焼岳〜北アルプスの香炉と呼ばれる活火山〜 


標高
焼岳(北峰) 2,393m
山域
北アルプス
登山日
2007年10月4日(木)
歩行時間
合計 8:25
歩行距離
11.6km
標高差
8m
累積標高差
+704m、-1,585m
登山口
-
交通機関
-
登山コース
西穂山荘−1:35→2,255m稜線-2:00→焼岳小屋-0:30→焼岳登山道2,240m-0:40→山頂直下の稜線2,358m-0:15→焼岳(北峰)-0:50→焼岳小屋-2:35→上高地
コースmap
焼岳 登山コース
焼岳 登山コース
 

焼岳は北アルプスの香炉と呼ばれ、今も盛んに噴気を上げる活火山です。最近では大正4年6月6日に噴火し、そのとき発生した泥流は梓川を塞き止め大正池ができています。また昭和37年6月にも噴火し焼岳小屋が倒壊したと言います。また日本百名山のひとつにも選ばれた山で、今回利用する西穂山荘からのコースのほか、上高地コースや中尾コース、中ノ湯温泉コースが開かれています。

山行の記録

 西穂山荘〜焼岳小屋

5時前、目を覚ますと夜空に空が輝いていました。朝食はお握りを作ってもらったので、何時でも出発することができますが、西穂高山荘のテラスで夜の明けるのを待つことにしました。昨日と変わって青空が顔を出しています。朝日は丸山の山頂付近から登り始めるようで、遠くたなびく雲の先が茜色に染まっていました。右手には黒い山肌を雲海に浮かべる焼岳、その奥には乗鞍岳。目の目には霞沢岳や六百山の黒いシルエットがそびえていました。小屋の裏手に回ると雲海の上に笠ヶ岳や抜戸岳の岩峰がまだ薄暗い空の下にそびえていました。

雲の海に浮かぶ焼岳と乗鞍岳
雲海に浮かぶ笠ヶ岳と抜戸岳
雲を巻き上げる稜線の上に穂高の岩峰
青空の下にそびえる穂高の岩峰

明るくなり始めた西穂山荘を後に。焼岳を目指して長い稜線を下って行きます。夜露にぬれた笹が覆う登山道は、歩くとズボンも夜露で濡れてしまいます。枝からは大粒のしずくが滴り落ち、まるで雨の中を歩いているようです。登山道はジグザクを繰り返しながら緩やかに下って行きます。

下ったり登ったりを繰り返しながらたどり付いた稜線に腰をおろしてお握りの朝食です。目を上げると六百山から続く稜線の上に蓼科山の山頂がそびえていました。振り返ると梢の先に赤い屋根をした西穂山荘。それから続く岩峰は昨日登った西穂独標。さらにその奥には西穂高岳、奥穂高岳の岩峰がそびえています。西穂高岳の左には鋭い槍を天に向かって突き上げる槍ヶ岳も眺めることができました。

そびえたつ岩峰は笠ヶ岳と抜戸岳
抜戸岳から槍ヶ岳へと続く長い稜線
西穂高岳、奥穂高岳とその左に槍ヶ岳の尖塔
大正池の上にそびえたつ霞沢岳

朝食ののち、ふたたびアップダウンの続く稜線を焼岳へ。小さな沼を左に見ながら稜線を下って行きます。割谷山は右手の斜面を巻いて通過しますが上り下りの激しい道が続いています。木の間越しに焼岳の岩峰が見え隠れしますが焼岳小屋はなかなかその姿を見せてくれません。

やがて小さなこぶの右側を巻きながら急な登山道を下って行くと青い屋根をした焼岳小屋にたどり着きました。くぼ地に建つ小さな山小屋には小屋番の若者が一人。焼岳に登る人も宿泊するようですが、西穂山荘に比べその数は少ないようです。

 焼岳小屋〜焼岳

焼岳小屋前のベンチで一休みしたのち、焼岳の山頂を目指すことにします。登山道は小屋の前の小尾根をたどり展望台と言う小さな頂へ。ここからは青空に赤茶けた山肌をさらす焼岳の山頂が、左手には霞沢岳、振り返ると山頂に雲をかぶった穂高岳の岩峰を眺めることができます。ここから眺める焼岳は山頂付近から白い噴煙をあげていました。

くぼ地に建つ焼岳小屋
展望台から眺める溶岩に覆われた焼岳
火山礫に覆われた登山道を登って行きます
稜線から眺める南峰と乗鞍岳

展望台から小さく下った暗部は中尾峠。右手から登ってくる道は新穂高温泉へと続く道です。登山道は火山礫などに覆われた斜面を緩やかに登り始めます。山肌にはすでにオンタデなどの植物が生えていますがこの山はまだ現役の火山。所々には噴気孔もあるようです。

途中の道端に腰を下ろし小休止したのち、崩れやすい火山礫の坂道を登って行きます。そそり立つ溶岩ドームの下を回り込むようにしてジグザグを繰り返すと、山頂直下の稜線にたどり着きました。目の前には溶岩が積み重なる南峰。もうもうと噴煙を上げる噴気孔の上には北峰がそびえていました。

稜線の岩陰で昼食ののち、北峰に向かうことにしました。ゴーゴーと噴煙を上げる噴気孔の傍を通り、岩をよじ登ると小さな標柱が建つ北峰です。広く開けた山頂からは360度の展望が広がっています。しかし飛騨方面から流れてくる雲に覆われ、笠ヶ岳の山頂は次第に雲に覆われているようです。ゴツゴツとした溶岩隗が積み重なる火口壁の中には、コバルトブルーの水をたたえる火口湖。目の前には白く変色した噴気孔からゴーゴーと音を立てながら噴煙が上がっています。

溶岩ドームの上にそびえる北峰
山頂眺める眺める青い水をたたえる火口湖
もうもうと上がる噴気の先に霞沢岳
山頂直下の噴気孔

 焼岳〜上高地

山頂で展望を楽しんだのち焼岳小屋へ。息を切らせながら登った急な坂道も下りとなれば気楽なものです。焼岳小屋からは上高地を目指して下ることにします。ジグザグを切りながら下っていく道は峠沢と言われる崩壊した沢の脇を下って行きます。雨が降ると土石流などが起るようで、山肌は無残なほどに削り取られています。しばらく下ると急な岩の渕を下っていく長い梯子。さらに小さな梯子を幾つか下って行きます。焼岳小屋へ1時間と書かれた標識を越えても、登山道は緩やかに下って行きます。そろそろ下りにも飽き始めるころ、ようやく上湯沢の車道に飛び出しました。

上高地へ下る登山道は紅葉が始まっています
岩壁を下っていく長い梯子もあります
梓川の先には雪渓を残す岳沢
夕闇が近づき始めたかっぱ橋

ここからは砂利の歩道をかっぱ橋へと向かうことにします。すっかり雲に覆われた穂高の山々を眺めながら梓川に沿った車道をかっぱ橋へ。上高地に宿泊するのか、若いカップルや中年の一行が川沿いを散策していました。たどりついたかっぱ橋で穂高の山に別れを告げバスターミナルへ。結局は5時の最終バスで中湯温泉へ向かうことになりました。

その他のコース・山行記録
TAG:北ア
 山行記の訪問者数 今月:10件 累計:3574件
 Back