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あの頂を越えて

山行記録

~山頂からの展望、出会った花などの記録~

あの頂を越えて

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~山行記録:山頂の展望、出会った花~

 赤岳〜銀泉台から登る花の山〜 


標高
赤岳 2,078m
山域
北海道
登山日
2006年8月7日(月)
歩行時間
登り2:45、下り2:25、合計5:10
歩行距離
8.2km
標高差
588m
累積標高差
+692m、-692
登山口
mapon銀泉台
交通機関
 
登山コース
銀泉台 −1:25→ コマクサ平 −1:20→ 赤岳 −2:25→ 銀泉台
コースmap
赤岳 登山コース
赤岳 登山コース
 

大雪山の赤岳は高山植物に恵まれた山です。広大なお鉢平の東端に位置し、登山口の一つである銀泉台から2時間半ほどの行程で山頂を踏むことが出来る山です。このためもあり、旭岳や黒岳とともに大雪山入門コースとして何時も多くのハイカーで賑わっている山です。また登山道途中のコマクサ平は、大雪山でも有数のコマクサの群生地で、一時期盗掘などにより数が少なくなったこともありましたが、最近は着実にその数も回復してきたと言います。なだらかな登山道には遅くまで雪渓が残ってることもあり、たくさんの高山植物を愛でながら気軽なハイキングを楽しむことが出来るコースです。

昨日は道東の展望の山、武佐岳に登りました。武佐岳から赤岳の登山口である銀泉台までは一般道でおよそ250km。広い北海道での移動はかなりの距離があります。たどり着いた大雪湖の大雪道路情報センターの駐車場で仮眠しました。

山行の記録

 大雪道路情報センター〜銀泉台

大雪道路情報センターからは砂埃が舞い上げながら大雪山観光道路を登って行きます。しばらく緩やかにカーブを繰り返すと大きなヒュッテの建つ銀泉台です。駐車場にはすでに数台の車が停まっていました。ツアー登山の客もいるようで、貸し切りバスも停ます。

 登山口〜第一花園〜コマクサ平

登山口からは砂利の林道を緩やかに登って行きます。この道は大雪山を縦貫する道路として計画されたようですが、自然保護のため中止になった道路とか。ひとたび破壊された自然が回復するには多くの時間と努力が必要です。このような山の中を貫く道路は作らないほうが良いのは当然と言えば当然でしょう。しばらく林道を登って行くと大きな指導標が建っていました。ここからはダケカンバの明るい林の中を緩やかに登って行く登山道が始まります。道端にはウメバチソウが白い花を付け、すでにこの山域には秋のけはいが忍び寄っているようです。やがて登山道は明るく開けた第一花園のお花畑を登って行くようになります。

第一花園からひと登りすると稜線の肩にたどり着きました。ここからはハイマツの明るい稜線を緩やかに登って行きます。しばらく登ったところが第一雪渓。雪渓の脇にはピンクのエゾコザクラが群生しています。ここはまた雪解けを迎えたばかり。季節は春から夏、それと忍び寄る秋が同居しているようです。融け始めた雪渓を登って行くと奥ノ平。神の田圃と言われる小さな水溜りを越えると砂礫の台地の上に開けるコマクサ平です。

前夜仮眠した大雪道路センター
銀泉台の登山口
奥の平も遅くまで雪の残るところ
コマクサ平から小さく下ると第三雪渓

朝から雲に覆われている山頂は何時までたっても晴れそうに無く、強い風が吹き付けてきます。山頂から下ってきた人は口々に風が強く、山頂は立っていることもできない・・・。最初は緑岳か白雲岳まで行って見ようと思っていましたが無理かもしれません。

 第三雪渓〜東平〜赤岳山頂

コマクサ平から小さく下ると第三雪渓です。登山道には雪渓から融けた水が勢いよく流れています。ここから山頂にかけての斜面は高山植物が咲き乱れるところです。

相変わらず山頂は霧に覆われ強い風が吹き降ろしてきます。第四雪渓を登りつめると赤岳の山頂です。山頂に立つ大きな岩陰に身を隠し、風の収まるのを待ちましたが一向に風は止みそうにありません。一瞬、雲が切れまだ融け残っている雪渓の先に烏帽子岳方面の展望が開けましたが、すぐに巻き上がる霧の中に隠れてしまいました。今日は大人しく登山口に戻ったほうが賢明です。

霧が巻き上がる登山道
山頂は霧の中、展望は期待できません
標柱の建つ赤岳の山頂
コマクサ平にはエゾキツネ

 赤岳山頂〜登山口

巻き上がる雲に急かれるように山頂を後に、第四雪渓から第三雪渓へと下って行きます。下りはやはり足取りも軽いもの。ほどなくコマクサ平にたどり着きました。コマクサにカメラを向けていると1匹のキタキツネが目の前を横切って行きます。あまり人を恐れる様子も無く、カメラを向けても逃げようとしません。

第一雪渓近くで山岳監視員の若者に出会いました。この山に咲くエゾノツガザクラには、コエゾノツガザクラとエゾノツガザクラがあると言います。丸みを帯びたのがコエゾノツガザクラとか。出版されている高山植物関連の本などでも間違って紹介されているものが多いと言います。

山で出会った花たち

銀泉台から登山道を登って行くと第一花園のお花畑が始まります。登山道の両脇には夏の花と秋の花が同居しているようで、クリーム色のウコンウツギ、黄色いウサギギク、白いカラマツソウそれに混じって雪解け直後に咲くアオノツガザクラ。何とも不思議な組み合わせです。

コマクサ平のコマクサは今が満開。北大雪の平山の群生には及ばないものの、かなりの株がピンクの花を付けていました。

第三雪渓はたくさんの高山植物が咲き乱れるところです。お馴染みのイワギキョウやチングルマにまじり、薄水色も鮮やかなエゾヒメクワガタ。可憐なチシマツガザクラやジムカデなども見つけることができます。

第三雪渓の急な坂道を登ったところは東平と言われるところです。白い綿のような毛を葉先に付けたウスユキトウヒレンが紫色の花を付けています。葉の裏が白い毛でおおわれているのはユキバトウヒレンと言うとか。寒冷な気候に対処するための知恵なのでしょう。如何にも北国に咲く高山植物の感じがする花です。草地の中にはまだ蕾のナガバキタアザミも見つけることができました。

草原に咲いていた花はミヤマサワアザミ。白いくも毛が蕾を包むように囲んでいます。なかなか面白い形をしたアザミです。

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