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あの頂を越えて

山行記録

~山頂からの展望、出会った花などの記録~

あの頂を越えて

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~山行記録:山頂の展望、出会った花~

 大雪山〜旭岳から中岳温泉をたどり裾合平へ〜 


標高
旭岳 2,290m、間宮岳 2,185m
山域
北海道
登山日
2001年9月15日(土)
歩行時間
合計 5:05
歩行距離
11.3km
標高差
703m
累積標高差
950m、-950m
登山口
mapon旭岳温泉駐車場
交通機関
 道央道鷹巣ICから51km
登山コース
旭岳駅 −(ロープウェイ)→ 姿見駅 −1:55→ 旭岳山頂 −0:50→ 間宮岳分岐 −0:20→ 中岳分岐 −0:30→ 中岳温泉 −0:30→ 裾合平 −1:00→ 姿見駅 −(ロープウェイ)→ 旭岳駅
コースmap
大雪山 (旭岳から裾合平)
大雪山 (旭岳から裾合平)
 

9月も中旬を迎えると早い北海道の秋はもうそこまでやってきています。日本で一番早く紅葉の便りを聞けるのは大雪山の黒岳周辺とか。もうすでにお鉢平の周辺は紅葉に彩られているようです。

大雪山の山懐には中岳温泉があります。旭岳と安足間岳に挟まれた渓谷の中に湧き出す温泉で、湯船も川底の砂を掘っただけ、休息施設はもちろん脱衣所もない自然のままの温泉です。今回は旭岳から間宮岳に向かい、お鉢平の紅葉を楽しんだ後、中岳温泉、裾合平へ下って行く長い周遊コースに、早い秋の訪れを感じることにしました。

山行の記録

 姿見ノ池〜旭岳

昨年から新装された真っ赤なロープウェイは一気に1,600メートルの山上に我々を運んでくれます。右手に霞む山並みは白い噴煙を秋空に噴き上げる十勝岳。それに続く稜線はカミホロカメトック山と富良野岳。更にその左手には美瑛岳からトムラウシ山にかけて続く大雪山最深部の山々が霞んでいます。

たどり着いた姿見駅の周辺はすでに秋の真っ最中。チングルマの真っ赤な紅葉をバックに地獄谷が白い噴煙を上げています。秋の野山を彩るエゾオヤマリンドウも青紫の群落を作っていました。登山道は緩やかに姿見ノ池に向かいます。姿見ノ池からは本格的な登山道。左手に白い噴煙を上げる地獄谷を眺めながら、真っ黒な岩屑の道を登って行きます。気温も低くなっているので、それほど汗も噴出してきません。しばらく登った6合目の道端で腰を下ろし一休みとします。

チングルマの紅葉
姿見ノ池からは岩屑の登山道
登山道から見上げる旭岳
旭岳から眺める桂月岳

ここから岩屑の道をひと登り。8合目の岩塊を巻くようにして高度を上げると山頂直下の金庫岩です。数十年も昔のことですが、人の踏み入れない忠別川の上流で木の枝を使ってSOSの文字を描いていた遭難者が白骨で見つかった事故がありました。霧の中でこの金庫岩から道を間違い、忠別川の方向に下っていったものと言われています。

火山灰の稜線を登り詰めると広く開けた旭岳の山頂です。山頂からは多少雲が巻き上がっているものの、360度の展望を楽しむことができます。正面には赤茶けた熊ヶ岳のクレータとその奥に広がる大きなお鉢平。右手の三角形の岩峰は白雲岳です。左手には紅葉が斜面を染めた比布岳から安足間岳、鋸岳にかけての稜線。岩山の少ない大雪の山域にあって、この稜線はアルペン的な雰囲気を持つ稜線です。山頂の一角でお弁当としました。

旭岳から眺める安足間岳
旭岳から眺める白雲岳
雲海の先には十勝岳の噴煙
地獄谷の先に姿見ノ池
紅葉に彩られるお鉢めぐりの稜線
紅葉に彩られるお鉢めぐりの稜線

 間宮岳〜中岳分岐

昼食の後、中岳温泉をまわって裾合平まで足を延ばしてみることにします。旭平へ下る火山灰の急斜面は、滑りやすくなかなか疲れる下りです。斜面の右側にはすでに9月と言う時期にもかかわらず雪渓が残っていました。

旭平からは赤く色付いたチングルマの紅葉を眺めながら、熊ヶ岳の火口壁の渕を登り返して行きます。岩陰に広がる真紅の塊はウラシマツツジの紅葉。初夏に淡い黄色の花を付けると言いますが、花を見た記憶はありません。やがて目の前が開けてくると間宮岳の分岐です。数組のパーティが腰を下ろしていました。

目の前には大きなお鉢平が広がっています。赤石川の源流である有毒温泉を中心として、北海岳、松田岳、荒井岳、間宮岳、それに中岳、北鎮岳などに囲まれた大きな火口は、いまが紅葉の真っ最中。ハイマツの緑に、ウラジロナナカマドの赤が映え、北海道独特の秋の色を見せています。

北鎮岳と桂月岳
紅葉に彩られるお鉢めぐりの稜線
紅葉に彩られるお鉢めぐりの稜線
中岳分岐から眺める安足間岳
中岳温泉に下って行く
真っ赤に色付いたウラシマツツジ

間宮岳で小休止した後、中岳分岐へ下っていくことにします。右手に広がるお鉢平の紅葉。正面には雲を巻き上げる北鎮岳。まさに絵になる北国の秋の眺めです。たどり着いた中岳分岐で道を左に折れ、ハイマツの稜線を緩やかに下って行きます。右手には安足間岳から鋸岳の稜線が広がり、草付きの斜面は秋の色で彩られていました。

 中岳温泉〜裾合平

しばらく下ると霧が舞い上がり始めます。やがて深く削られた岩壁を下っていくと中岳温泉です。川原の中に小さな湯船が掘られているだけの温泉には、もちろん脱衣所などもありません。数人の学生が入浴を楽しんでいました。人が少なければ入浴したいものですが、稜線から女性のパーティの声が聞こえてきます。今回も足を入れるだけで我慢することにしました。

中岳温泉からは真っ白な霧の中を裾合平へ。木道の両脇に広がる裾合平はチングルマの真っ赤な紅葉に染まっています。緩やかに木道を下っていくと当麻分岐です。右手に分かれる道は当麻乗越から沼ノ平へと下っていく道。紅葉に染まる沼ノ平で安足間山の紅葉を眺めながら秋の一日を過ごしたのは一昨年のことです。ここから道は旭岳の裾野を巻くようにして姿見ノ池へ。深く土削られた沢を幾つか越えるとロープウェイ駅の喧騒が近づいてきました。やがて目の前に夫婦池が現れるとロープウェイ駅は目の前です。

Panorama
青い水をたたえた姿見ノ池
熊ヶ岳の大きなクレータとその向こうに広がるお鉢平
お鉢平の向こうには桂月岳

帰りのロープウェイでは間宮岳で出会ったパーティと一緒になりました。本州からの登山ツアーの一行で80才近くの人もいるとか。黒岳から登ってきたと言いますが、旭岳への登りはなかなか辛かったようです。羅臼岳のときもそうでしたが、最近は本州からの登山ツアーがはやっているようです。北アルプスのようなアルペン的な雰囲気はないものの、山の大きさを堪能できるのは北海道の山の魅力です。今後も、このようなツアーが多くなっていくのかもしれません。

山で出会った花たち

裾合平から姿見ノ池に向かう登山道も秋の真っ最中。紫色のエゾオヤマリンドウが大きな群落を作っていました。すでに霜が降りたようで茶色に枯れた花も目立つようです。

秋の花エゾオヤマリンドウ
秋の花エゾオヤマリンドウ
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TAG:大雪
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