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あの頂を越えて

山行記録

~山頂からの展望、出会った花などの記録~

あの頂を越えて

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~山行記録:山頂の展望、出会った花~

 巌剛新道から谷川岳〜双耳峰の山頂からはマチガ沢の岩壁が切れ落ちています〜 


標高
トマノ耳 1,963m、オキノ耳 1,977m
山域
谷川岳周辺
登山日
1991年8月17日(土) 前夜発
歩行時間
合計 7:00
歩行距離
9.3km
標高差
1,316m
累積標高差
1,420m、-768m
登山口
mapon土合駅
交通機関
 JR上越線土合駅
登山コース
土合駅−1:05→ マチガ沢出会 −3:00→ トマノ耳 −0:30→ オキノ耳 −2:00→ 天神平 −(ロープウェイ)→ 土合口駅 −0:25→ JR土合駅
コースmap
谷川岳 巌剛新道コース
谷川岳 巌剛新道コース
 

谷川岳は上州と越後を分ける上越国境稜線上に位置する2,000mに満たない中級山岳です。一ノ倉沢、幽ノ沢など日本屈指の岩場を持つクライマーのメッカとして、また多くの遭難者を出したことから「魔の山」として全国的にその名を知られた山です。谷川岳は非対称山稜で上州側は断崖絶壁を構成しています。南面の谷川本谷にはタカノス沢、オジカ沢、ヒツゴー沢を懸け、東面には幽ノ沢、一ノ倉沢、マチガ沢など、大岩壁を持つ急竣な沢が懸かっています。反対の越後側はクマ笹に覆われた稜線が続くなだらかな山並みとなっています。

上野駅発の夜行列車で登山口のある土合駅へと向かうこととします。この夜行列車は夏期の週末にのみ越後湯沢まで延長運行される列車で、平日は新前橋止まりのようです。新宿発の夜行列車ほど多くはないものの、我々と同じようにザックを背負ったパーティが乗り込んでいます。上野駅からおよそ3時間。ウトウトする間もないうちにめざす土合の駅に到着しました。土合の駅のホームは深い地下の中にあります。後ろからの登山客に急かされるようにホームから改札口まで長いコンクリートの階段を登って行きます。階段は462段、およそ82mの急な登りでです。改札口を出ると待合室にはすでに何人もの人が寝袋を出し仮眠の最中です。我々も駅前の階段に座り、しばらく仮眠をすることとしました。

山行の記録

 土合駅〜マチガ沢出会〜巖剛新道入口

まだ明けきらない土合駅前の舗装道を巌剛新道へと歩き始めます。上越線の上りの踏み切りを渡り、土合橋で湯桧曽川を渡ると谷川岳の遭難慰霊碑です。石の遭難碑にはこの山で命を落とした600名ほどの登山者の名が刻まれています。さらにしばらく進んだところが、東洋一の規模を誇るという谷川岳ロープウェイの土合口駅。休日の営業は6時30分、平日の営業は9時からのようです。ロープウェイ駅からしばらく登ったところが登山指導センター。ここから湯桧曽川を右手に眺めながら西黒尾根を回り込むとマチガ沢の出合いです。

マチガ沢の手前から舗装道路を離れ、左手の巌剛新道に入って行きます。しばらく登ったマチガ沢の河原で朝食としました。朝食の最中、あたりを包んでいた霧が晴れ上がり、マチガ沢の上に谷川岳の岩峰が朝日に輝きながらその姿を現わせてくれました。目の前に迫る岩峰に、思わずカメラのファインダーを覗き込んでしまいました。

巖剛新道からは谷川岳の岩峰が迫ります
巌剛新道から望むマチガ沢と谷川岳

 巌剛新道〜憬雪小屋跡

朝食の後、ブナ林の中の緩やかな登山道を登って行きます。しばらくすると登山道は谷を離れ西黒尾根に向う急な坂道を登り始めます。木の間越しにマチガ沢を登っていくパーティが小さく見えています。沢にはまだ雪渓が残り、雪解けの水が滝となって沢に落ち込んでいました。

しばらく急な登りに汗を流すと、ガレた沢を越えることになります。右手は大きく開けシンセン尾根の切り立った岩場が手に取るように眺められます。さらにしばらく登ると梯子の架けられた岩場。なかなか厳しい登りが続きます。やがて西黒尾根からの登山道を合わせる憬雪小屋の跡に飛び出しました。ここから山頂までは西黒尾根の核心部である岩稜伝いの尾根道です。

マチガ沢の岩壁を眺める巖剛新道の登山道
マチガ沢を隔ててそそり立つ東尾根の岩壁
稜線にたどり着くとオキノ耳がそびえています
青く霞む稜線は白毛門と笠ヶ岳

 肩ノ小屋〜トマノ耳〜オキノ耳

西黒尾根の急な露岩帯を一歩々、高度を上げていきます。振り返ると今登ってきた西黒尾根、右手にはロープウェイの山頂駅のある天神平、左手にはマチガ沢とその向うに荒々しい岩壁を山頂へと突き上げる東尾根、さらに正面には霧に煙ながら白毛門、笠ガ岳を眺めることができます。やがて傾斜が緩くなると肩ノ広場。かなり遅くまで残雪があるようで、本来なら高層湿原を彩るイワイチョウやキンコウカが今を盛りに咲いていました。ここから道を左手に取ると肩ノ小屋です。

肩ノ小屋からひと登りすると谷川岳の山頂です。たどり着いた山頂はトマノ耳と言い、オキノ耳と双耳峰をなす岩峰です。狭い山頂にはすでにたくさんの人が思い思いにシートを広げていました。我々もここで小休止とします。眼の前には広い展望が広がっています。右手には天神平とこれから続く天神尾根、その右手には万太郎山、平標山への緩やかな尾根が続いています。

トマノ耳で一休みした後、オキノ耳を目指すことにします。上州側はマチガ沢に向かいまっすぐに切れ落ちていますが、越後側はハイマツなどの低木とクマ笹の草原状のなだらかな対称を見せています。正面にはなだらかな一ノ倉岳、茂倉岳とその尾根をたどり土樽へと続く縦走路が延びています。ひとまず岩稜を下り登り返した岩峰がオキノ耳。さらに少し行った岩場に祀られた社の前で昼食としました。

山頂から眺める上越国境の稜線には一ノ倉岳
マチガ沢にはまだ雪渓が残っていました

 天神平〜土合駅

時間があれば一ノ倉岳、茂倉岳から土樽駅への縦走路をたどってみることも出来るようですが、今日はオキノ耳から天神尾根を下り、ロープウェイで土合駅へと下ることにします。

トマノ耳へと岩尾根を戻り、天神尾根に向い下って行きます。昼を過ぎたというのに、まだまだたくさんの家族連れが天神尾根を登ってきます。ロープウェイを利用すると谷川岳もかなり気軽なハイキングの山となるようです。

やがて潅木林の中に入ると熊穴沢ノ頭。赤い避難小屋が建っていました。ここからは傾斜も緩やかになり、尾瀬を思わせるような木道を下って行きます。やがて右手に天神峠への道を分けしばらく下ると、冬は広いスキー場となる天神平に到着しました。ここには立派なレストランと観光センターが建っています。汗にまみれた登山シャツを気にしながらレストランに入り、西黒尾根を眺めながらアイスコーヒーで一服です。

レストランでシャツを着替え、サッパリしたところで、ロープウェイで土合口に下ることにします。さすが東洋一と言うだけあって、かなりの高度差があります。土合口からは広い舗装道路を土合駅へ向かうことにします。

山で出会った花たち

谷川岳の高山植物は山の高さのせいか、北アルプス、南アルプスに一歩譲るところがあるようです。それでも山頂直下の肩ノ広場では高層湿原を彩るイワイチョウやキンコウカ、ニッコウキスゲが咲いていました。また山頂の岩稜地帯にはシモツケを始めとし、ミヤマシャジン、ウツボグサ、ミネウスユキソウが咲いていました。帰り道の道ばたにはヤマジノホトトギスが花を付けていました。谷川岳には秋の花が咲き始めているようです。

エゾアジサイ
ミヤマシャジン
イワイチョウ
キンコウカ
ミネウスユキソウ
ホソバコゴメグサ
エゾリンドウ
ニッコウキスゲ
ヤマジノホトトギス
写真をクリックすると大きな写真を表示します。
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