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あの頂を越えて

山行記録

~山頂からの展望、出会った花などの記録~

あの頂を越えて

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~山行記録:山頂の展望、出会った花~

 尾瀬〜尾瀬沼から尾瀬ヶ原を結ぶ花のハイキングコース〜 


標高
三平峠 1,762m、尾瀬沼 1,660m、尾瀬ヶ原 1,420m、鳩待峠 1,591m
山域
尾瀬・日光
登山日
1988年8月12-13日 前夜発
歩行時間
12日6:33、13日5:25、合計11:58
歩行距離
24.4km
標高差
572m
累積標高差
895m、-492m
登山口
mapon大清水
交通機関
 尾瀬ハイク
登山コース
大清水−三平峠−尾瀬沼−尾瀬ヶ原−鳩待峠
コースmap
尾瀬 大清水〜鳩待峠コース
尾瀬 大清水〜鳩待峠コース
 

「夏が来れば思い出す・・」の歌で知られている尾瀬は、水芭蕉とニッコウキスゲに代表される高山植物の宝庫です。新潟県と群馬、栃木、福島の4県の県境に位置し、周囲を燧ヶ岳や至仏山などの山々に囲まれています。標高1,600mを越える高冷な気候から、付近一帯には高層湿原が発達し、ミズバショウやニッコウキスゲを初めてしてリュウキンカ、キンコウカなど高層湿原の花に恵まれた別世界が広がっています。

尾瀬ハイク「みずばしょうコース」の夜行バスで尾瀬の湿原を訪ねてみることとしました。夜行バスは八重洲ブックセンターから尾瀬の登山口である大清水を目指して走り始めまました。昨日関東を抜けていった熱帯低気圧の影響かなかなか雨が上がりません。天気予報では明日もまた雨のようです。

山行の記録

 コース詳細

(12日)

大清水 −1:10→ 一ノ瀬休憩所 −1:05→ 三平峠 −0:20→ 尾瀬沼山荘 −0:30→ 環境庁ビジターセンター −1:40→ 沼尻 −1:48→ 下田代十字路(原の小屋)(宿泊)

(13日)

下田代十字路 −0:50→ 東電小屋 −3:25→ 山ノ鼻 −1:10→ 鳩待峠

 

 (8月12日)

 大清水〜三平峠

夜行バスでウツラウツラしているうちに、まだ夜が明けない大清水に到着しました。雨はまだシトシトと降り続いています。

大清水からは雨合羽に身をかため三平峠を目指し林の中の小道を登って行きます。雨は思ったより激しくはないものの、一日シトシトと降り続きそうです。一ノ瀬の休憩所を超え、白い霧に包まれた登山道を登って行くと、なだらかな尾根道に飛び出しました。晴れた日には展望が開けているようですが、今日は雨に煙り何も見えません。尾根道の木道をしばらく登るとダケカンバに囲まれた小さな三平峠にたどり着きました。「天然記念物・尾瀬」と書かれた大きな道標が立っているだけで、展望はまったく望めません。

 環境庁ビジターセンター〜大江湿原

三平峠から木道を下ると、霧の中から尾瀬沼が現れました。湖畔の尾瀬沼山荘で御土産を買いながら小休止です。

尾瀬沼周辺に咲くコバノギボウシのお花畑

尾瀬沼山荘からは湖畔の木道をたどると環境庁のビジターセンターにたどり着きました。ちょうどレクチャールームで「尾瀬の自然」と題した映画を上映するところです。尾瀬の自然の移り変わり、尾瀬の花と動物が紹介されていました。ビジターセンターの前には、尾瀬沼周辺で現在咲いている花々の説明がります。これによる大江湿原のヤナギランは今が見頃と言います。

 沼尻〜尾瀬ヶ原〜尾瀬ヶ原散策

大江湿原には、尾瀬の夏を彩る花が咲いています。しかしすでに時期を過ぎているようで、ニッコウキスゲはわずかに咲き残った花が幾つか風に揺れているだけですが、湿原を紫に染め上げるコバノギボウウシ、小さな丘の斜面にはヤナギランが咲いていました。

大江湿原からは、幾つかの小さな湿原を越え沼尻に向かいます。たどり着いた沼尻の長蔵小屋のベンチに腰を下ろし昼食としました。

沼尻から木道を進むとほどなく暗い白砂峠です。ここからは緩やかに木道をを下って行きます。やがて前方に尾瀬ヶ原が開けると見晴らし十字路です。今日宿泊する原の小屋は小さな広場の左手に建っていました。

夕食までには少し時間がありそうなので、竜宮小屋まで散策に出かけることとします。広い尾瀬ケ原には木道が一直線に延びています。前方にはなだらかに稜線を広げる至仏山、振り返ると燧ヶ岳が雲間より顔を出していました。また赤田代側に広がる草原には、山中としては珍しく地平線が眺められると言います。中田代の竜宮小屋一帯は疎水林に囲まれています。ここの池糖には白い可憐なヒツジグサが顔をのぞかしていました。

5時すぎ、原の小屋に戻り夕食です。山小屋としては非常に豪華な食事で、まるで何処かの旅館のような感じです。また狭いながら風呂もあります。ただし尾瀬の自然を守るとのことで石鹸などの使用は出来ないと言います。

 (8月13日)

 見晴十字路〜東電小屋〜竜宮小屋〜山の鼻

浮島が浮かぶ尾瀬ヶ原の池塘

今日は青空が顔をのぞかせています。すでに秋が目の前まで来ているのでしょうか、トンボがたくさん飛んでいます。十字路を右に折れ東電小屋に向かい木道を進ん出行きます。この道は三条ノ滝へと向かう道ですが、三条ノ滝まで往復する時間には時間が足りなそうです。途中で道を右に分け、東電小屋へと疎水林の道を進んで行きます。

東電小屋で一休みした後、木道をしばらく進むとヨッピ吊橋です。途中には大小の池糖があり、その中の幾つかの小島は浮き島だと言います。たどり着いた竜宮小屋の十字路で再び小休止です。振り返ると静かな池塘に燧ヶ岳が写り、まさに絵になりそうな眺めです。少し進むと、およそ3mもありそうな深い湧水が湧き出している池糖があります。この底は竜宮城に続いているとか。これがここの地名竜宮の謂れと言います。

これからは、木道の両側に池糖が連続し、ヒツジグサやオゼコウホネの可憐な花が水面より顔をのぞかしています。しばらく進むとやがて至仏山の麓である山の鼻にたどり着きました。

 鳩待ち峠

山ノ鼻からバスの待つ鳩待ち峠へと登って行きます。今日鳩待ち峠より入山する人が大勢下ってきます。スニーカーにTシャツ姿の軽装の人が多いようです。しばらく緩やかな坂道を登っていくと目指す鳩待ち峠にたどり着きました。峠はバスを待つ人の波。峠の山小屋で遅い昼食を取りながら帰りのバスを待ちました。

山で出会った花たち

 尾瀬沼、大江湿原に咲く花

すでに花の最盛期は過ぎているようですが、尾瀬ヶ原にはたくさんの花が咲き乱れています。大江湿原には、小振りなコオニユリ、湿原を紫に染めるコバキボウシとサワギキョウ、道の両側にはオゼヌマアザミが咲いています。しばらく木道を進むと左手の小高い岡をピンク色に染め、ヤナギランが風に揺れていました。

ヤナギラン
ツリガネニンジン
ノアザミ
ニッコウキスゲ
マルバタケブキ
コオニユリ
コバギボウシ
キンコウカ
タケシマランの実か

 尾瀬ヶ原に咲く花

竜宮小屋に向かう木道には湿原を黄色に染めるキンコウカ、タンポポのようなオゼミズギクの花が咲いています。また湿原の中に目を落とすと、所々にナガバノモウセンゴケ、マルバノモウセンゴケが群生しています。

木道の両側に点在する池塘にはたくさんのヒツジグサが白い花をつけていました。ヒツジの刻に花が開くことからヒツジグサと言われているようです。また水面から黄色い頭だけを出したのはオゼコウホネ、カタカナではあまり判らないコウホネも河骨と書くと納得できそうな名前です。

クガイソウ
ノリウツギ
オゼミズギク
ワレモッコウ
オゼヌマアザミ
サワギキョウ
マルバノモウセンゴケ
ナガバノモウセンゴケ
ヒツジグサ
イワギキョウ
オゼコウホネ
ヒツジグサ
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